さねとう あきら 原作/監修

   人形劇と
        邦楽の競演
脚色 / 山根宏章        「ゆきこんこん物語」所蔵「おにひめさま」 (理論社 刊 )より
                                               
 鬼きり峠に棲む鬼が
              涙とともに口ずさむ

 ひとり殺せば つの一ぽん
    ふたり殺せば
       つの二ほん
  一ぽん ニほん
             鬼一匹


              

さねとう・あきらの世界を大倉ただしの音楽が、民話的語り口を通じて
あなたの心に迫る、壮絶な女の生きざま!
簡潔な西山三郎の舞台セット。そのセットにくまなく書き込まれるのは、
若手書家木村雪苑の書文字、そして心を打つ現代邦楽家仲林光子の演奏
流水ショウを操るパーカッション吉口克彰、照明家大川真太郎により
創り出される舞台は、現代邦楽の生演奏と多彩な人形表現との見事な融合によって、
さながら人形浄瑠璃の現代的蘇生を思わせます

  序景  きえろやァ〜 なくなれやァ〜
       このつの   なくなれやァ〜
    泣けど叫べど 消えぬつの けして消されぬ
       業のつの

  −地唄が悲しくこころにつきささる−
第二場  京の都の 華となる 心に決めた 桜姫
           そうと決まれば矢も盾も
        はやる心の 夢見鶏
第五場  山道  団右エ門との出会い
第六場  鬼と思えば 鬼となり 人と思えば人となる
     己が心のおののきを おさえる術も
                 おさえる術もすでになく
 地唄・三味線 / 仲林 光子 
 パーカッション / 吉口 克彦
スタッフ
  原作・演出・監修/さねとうあきら
  脚色/山根宏章
  音楽/大倉ただし
  美術/人形(鬼姫)松本真知子
  セット・文字デザイン/木村雪苑


キャスト
  団右エ門 / 山根宏章
  桜姫   / 小林由美子  他
あらすじ
「わたしは城の桜姫、世界で一番美しい。雪と競うても花と競うても負けわせぬ。」
そんな姫が京の都から訪れた三条の宮のもとに嫁ぐ事になった。
思い立ったら矢も盾も、人の言葉に耳かさず、冬のさなかの興しいれ、鬼住むという鬼きり峠、雪降りしきる峠
道・・・・。
「雪崩だァ−ッ」供の者たちの悲鳴の仲、姫は雪にのまれて・・・・・夢うつつに男の背で聞く言葉「人と思えば人
となり、鬼と思えば鬼となる。すべてはお前の心次第だな」
気が付くと山中のあばら家、老夫婦が心づくしのもてなしに囲炉裏に湯を沸かし、料理のために包丁を研ぐ。
研ぐ包丁のすり音にぐさりぐさりと息詰まる・・・・。
「あっ 二人は鬼、わたしは殺される、逃げなければ」
隙を見て出ようとした足元にギラリと光る包丁、ずしり

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