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「わたしは城の桜姫、世界で一番美しい。雪と競うても花と競うても負けはせぬ。」
思い立ったら少しの我慢もできないお姫様は、
雪降りしきる峠道…、鬼が住むという鬼きり峠に差しかかったところで、
夢うつつに男の背で聞く言葉 気がつくと山中のあばら家、姫を助けた老夫婦が 研ぐ包丁のすり音にぐさりぐさりと息詰まる……。
「あっ二人は鬼、私は殺される、逃げなければ」 「どうせ逃げても追ってくる。ならばこの包丁で」
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